本日、アピコ（歯根端切除術: apicoectomy）のオペがありました。
アピコ（歯根端切除術）とは・・・
虫歯によって歯の神経が傷んでしまったり、昔に歯の神経を取ってある歯の根の先にはさまざまな理由から膿の袋（歯根膿胞）を形成されることがあります。
一度できた膿の袋は自然に消えてなくなることはありません。
根の先に膿の袋ができた場合、歯がういたように感じたり、噛むと痛かったり、時々歯茎が腫れたりひいたりを繰り返します。
ひどくなると、周りの骨を溶かしていき、歯が抜けてしまいます。
そのような症状がある場合、通常、根管治療（歯の根管の中の腐った神経や汚れた象牙質を除去し、消毒薬を入れる）を行うことで治していきます。
しかし、根管が詰まっていたり、かぶせものが除去できないため根管治療が出来ない、あるいは根管治療を長く続けても良くならない場合には、外科的に膿の袋を取り出す手術（アピコ、歯根端切除術）をすることで歯を助けることが出来ます。
歯根端切除術は、歯肉に麻酔をして小さな切開をし、そこから膿の袋を取り除き、原因である感染した歯根の端を１～２ｍｍ切断します。
そして特殊な道具で薬をつめるための準備をした後、ProRoot MTAと言われる安全性の高い薬を入れ、細菌の繁殖しやすい部位を密閉し、歯肉をもとに戻して縫合します。
当院では、全ての手術行程をマイクロスコープ（歯科用顕微鏡）を使って行うことで、非常に高い成功率を維持しています。
歯を抜くことなく助けることができる＝アピコ（歯根端切除術）というわけですね！！
筒井歯科 高山
