日常生活の中で多くの人が歯ぎしりをしています。
ただ、毎晩寝ている間に無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている人は注意が必要です。ストレスを抱えている人に特に多く見られる症状で、眠りの妨げになるだけでなく、確実に歯や顎関節に問題を引き起こします。
また、起きたあとの肩こりや頭痛の原因となることもあります。歯ぎしり、食いしばりを強くされる方の歯には磨耗(すり減り)が起こり、歯が欠ける、折れる、割れる、知覚過敏の症状がでる、歯周病が悪化しやすいなどの症状が出ます。
こうした歯ぎしりの動作を、普通の健康な人でも8時間の睡眠中に15分ほどしているといわれています。特に、歯ぎしりをする癖のある人たちは、平均40分にもわたっており、ひどい人では、1時間45分も歯ぎしりをしているというデータもあります。
◆歯ぎしりの原因
①癖、心因性、ストレスによるもの
ほとんどの場合がこの原因によります。歯ぎしり、食いしばりによってストレスを発散させていると考えられています。
②咬み合わせによるもの
咬み合わせが変化したり、かぶせた物が合わなかったりしたときにも歯ぎしりの症状が出ることがありますが、これはかなり少数です。
◆歯ぎしりの治療法
ストレスなどの原因を減らすことが一番ですが、マウスピースを装着して寝る方法も効果があります。歯を守り、あごの位置も安定するのでしっかりと睡眠も取れます。ただお口の中に何かを入れて寝るわけですから、最初は異物感があり慣れるまで少し時間がかかることもあります。
筒井歯科