「しゃきしゃき」「もちもち」「とろーり」
「カリカリ」「さくさく」「ふわふわ」「トロトロ」
食物を口の中に入れたときに、おいしいを感じる「食感」!!
この「歯ごたえ」は、どこで感じているのでしょうか?
歯の表面は、エナメル質でおおわれていて、その内側に象牙質があります。しかし、共に無機質で、一切感覚はありません。
また、歯の内部の「神経」に当然感覚はありますが、しかしこれも「歯ごたえ」を感じる感覚器官では、ありません。
実は「歯ごたえ」を感じているのは、「歯根膜」と呼ばれる部分です。
歯根膜は、弾力のある繊維質の組織です。歯と歯そう骨をつなぎ、歯にかかる力を吸収し、さらに力が入りすぎないように噛む力の調整もしています。
硬いものには力を入れ、やわらかいものには優しく噛む。
そうしないと、例えばタコを食べるときに、どれくらい力を入れて噛めばいいのかわかりませんよね。
そして、その「食べ物を噛むとき、歯にかかる力」を歯根膜が感じています。これが、「歯ごたえ」の正体です。
歯根膜は、もしむし歯や歯周病などで歯が抜けてしまうと、歯と一緒に失われてしまいます。抜けた歯はさまざまな方法で補うことができますが、今のところ歯根膜を補う方法はありません。
「歯ごたえ」を感じる歯根膜をなくさないためにも、歯は大切にしましょうね!!
医療法人 悠生会 筒井歯科