骨が折れると「骨折」と言いますが、歯の場合は「歯牙の破折」と呼びます。
破折には歯茎より上の歯冠部(白い部分)が割れたり欠けたりする「歯冠破折」と、歯茎の中の歯の根の部分が割れる「歯根破折」があります。
歯根破折の多くは、神経を取り除き歯自体が弱くなっている歯で起こりやすく、強い力がかかったときに割れたり折れたりすることがあります。
強い力とは不意に硬い物を噛んでしまったり、ぶつけるなどの外傷のほかにも日中の食いしばりであったり、寝てる時の歯ぎしりなどがあります。
神経のある歯が割れたり折れたりすると強い痛みが出るのですぐにわかりますが、神経のない歯の場合、最初はほとんどわかりません。
自覚症状がなくてもそのまま放置していると、周囲の歯肉に炎症が起こったり、歯周病になったり、骨が吸収して歯周炎を引き起こし、痛みとなって現れます。
原因の多くは食いしばりや歯ぎしりですので、自覚症状がなくても、一度歯科で食いしばり・歯ぎしりをしていないか確認してみてください。
対処法として食いしばりや歯ぎしりはマウスピース、ナイトガード、スプリントを装着して予防できます。
筒井歯科
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