結論:胃のニオイが直接、お口のにおいになることはまずありません。しかし、胃が悪いことで、口臭の原因の舌苔が付着しやすくなったり、歯周病が悪化することはあります。
胃は、噴門部、胃体部、幽門部という3つの部分で構成されています。
食道を通ってきた飲食物は、噴門部という食道とつながっている下部括約筋を通過して胃に入ります。
物を飲み込む時だけ、この下部括約筋が開くため、通常の呼吸で胃の臭いが逆流することはありませんし、この噴門部は食物などが入ってくる時以外は、しっかり閉じているので、胃からにおうなんてことはありえません。
ただし、胃が悪いと、お口のにおいの主な原因の一つである、舌苔(舌に付着する白い苔状のもの)が付着しやすくなるといわれています。
舌のおくにバクテリアが多く存在し、バクテリアが増えていくにつれて口臭が強くなります。
私たちの胃は様々な影響を非常に受けやすく、仕事や生活のストレスから胃を痛めてしまうこともよくあります。
胃の調子が悪くなると、いつもより舌苔が黄色くて厚くなることがあります。
口臭の予防を考えると、口の中を清潔にすることだけでなく食生活やストレスに気を付けるなどして、胃を健康に保ち舌苔に異常が出ないようにすることも重要ですね☆
筒井歯科 高山