全身の健康にも悪影響なタバコ。お口にも大きな影響があり、インプラント治療にとっても、喫煙は大きな問題です。
喫煙者の方でもインプラントを入れることはできますが、
タバコはインプラントに悪い影響を与えることが多いため、当院としては禁煙をおすすめしています。
インプラント手術後、インプラントが長持ちするかにおいて、
非喫煙者と喫煙者を比べると喫煙者では早くだめになってしまうという研究報告があります。
非喫煙者の10年後のインプラントがだめになる確率が4.7%だったのに対し、喫煙者のは11.3%にも上り、非喫煙者の2倍以上であったとされているのです。
タバコのニコチンは、あごの骨や歯茎にある細い血管(毛細血管)を収縮させて、血流を悪くし、充分な酸素が血液中に運ばれなくなり、骨の再生や傷の治り(白血球の機能障害)を妨げます。
インプラントが骨に結合するためには、血液供給(たくさんの血流による栄養供給)が重要です。それを喫煙が邪魔をします。
血液供給が悪くなるような環境でインプラント処置をおこなっても結果が悪くなる事が予想されます。
手術後も喫煙を続けていると、インプラント周辺の骨などの歯周組織にダメージを与え、インプラントの寿命を縮めてしまうこともあります。
もちろん喫煙していても異常なく経過する例も多くあります。ですが、お口の中の環境にとって、喫煙は大きなリスクを背負うもの、ということを忘れないで下さい。
せっかくインプラントを入れるなら、長持ちさせたいものです。インプラントをお考えの方はそれを気に禁煙を強くおすすめいたします。
筒井歯科