今回は加熱式タバコと歯周病の関連についてお話しします!
副流煙が少なく臭いも気にならないタバコということで、
アイコスなどの「加熱式タバコ」を吸われる方が多いのではないでしょうか。
加熱式タバコは、従来のタバコに含まれる有害物質のタールが出ないため、
一見従来のタバコよりも体によさそう、と思われますが、
ここ最近、加熱式タバコに切り替えた方の中に、
「歯ぐきが痛い」「急に歯周病になった」といった方が増えてきている、というニュースがありました。
さて、この場合、本当に加熱式タバコのせいで歯周病になったと言えるのでしょうか?
実は、従来のタバコに含まれる有害物質「タール」には、副作用で抗炎症効果があります。
もともと歯周病でタバコを吸っていた方の場合、歯周病の炎症がタールによって抑えられていたと考えられます。
そして、加熱式タバコでタールが減り、炎症が抑えられなくなったため、
歯周病の症状が出た……と考えられるのです。
しかし、従来のタバコで炎症が抑えられるとはいっても、タバコは歯周病のリスクを高めるものです。
ある統計では、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。
喫煙によって血流も悪くなるため、歯周病治療をしても完治が遠のきます。
歯周病や歯のためには、やはりタバコを止めるのが一番いい方法と言えます。
健康のため、歯のためにもみなさん意識してみてくださいね♪
参考資料→http://diamond.jp/articles/-/150982
医療法人 悠生会 筒井歯科