歯茎から血が出る、口臭がある

歯茎の出血は早めに
治療をうけるべき
サインです

歯磨きの時など、歯茎の出血はめずらしいことではなく、そのまま放ったままにしていませんか?

歯茎からの出血は、お口のなかの問題だけでなく体の病気、糖尿病、白血病などで起きることもあります。歯茎からの出血は早めに治療を受けるサインです。

出血の原因の多くは
歯周病

歯茎からの出血の原因はいくつか考えられます。

  • 虫歯があり歯茎の奥まで進行している
  • 歯の被せ物の不具合
  • 歯周病で歯茎が炎症を起こしている
  • 歯磨きのブラッシングが強い
虫歯や被せ物が原因の場合は、特定の部分から出血しています。

4つの原因のうちに最も多いのが「歯茎の炎症」です。 そして、歯茎の出血の原因のほとんどが「歯周病」によるものです。

出血の原因

そのまま放っておくと歯を失うかも

歯周病のはじまりは、痛みがなく自覚症状がありません。 放っておくと、気がつかないうちに進行し顎の骨が溶け、歯がぐらつき、更には歯が抜けてしまいます

歯を失う原因は虫歯ではなく、歯周病が最も多いのです。 歯茎からの出血は歯周病のサインであり出血など口の中の変化を感じたら歯科医院を受診してください。

歯を失う原因

最近では歯周病が

  • 糖尿病
  • 脳梗塞
  • 心臓病 など
全身の疾患と関係があることがわかってきています。

歯周病と全身疾患

口臭と歯周病の関係

歯周病で歯と歯茎の間(歯周ポケット)が深くなっていきます。

深くなった歯周ポケットに、歯垢がたまり細菌が増殖して口臭の原因であるガスが発生します。 また歯垢が溜まりやすいことから、虫歯にもなりやすく、ひどい虫歯は口臭の原因にもなります。

歯周病と口臭

歯周病の段階について

歯周病の治療

軽度の段階(歯周病初期)
(数回のクリーニングで回復の見込みがあります)

歯垢や歯石を除去し、正しい歯磨きのアドバイスをします。
治療後、歯茎の状態をチェックします。良い状態であれば、定期的に「歯科医院のクリーニング」を継続していきましょう。

治療方法
  • 専門的な道具でのクリーニング
  • 歯科衛生士から正しい歯磨きのアドバイス
治療期間
  • 約1ヶ月(1〜3回)

中度・重度の段階

出血と膿がでている場合、炎症を抑えるために投薬し、歯周ポケットの深い部分の歯垢や歯石を除去します。

改善しない場合は歯茎を切開し、歯の根っこに付着している歯石を外科的な処置で取り除きます。
治療後も定期的な歯茎の検査をしながら、継続的にメンテナンスを行います。

治療方法
  • 投薬、歯茎の奥の歯石を除去
  • 症状によって外科的に歯石を除去
治療期間
  • 約3ヶ月(4〜8回)

抜歯しなければならない

手遅れなってしまい、やむを得なく抜歯しなければならない場合は、入れ歯やブリッジ、インプラントの治療の選択になります。

ご自宅で歯周病を防ぐには

歯周病の根本的な原因の一つは歯垢です。

歯磨きの時に、適切な位置に歯ブラシがあたっていないと歯垢はとれていません。 歯垢を放っておくと歯周病になる可能性が高くなります。

「歯と歯の間」「歯と歯茎の境目」「噛み合わせの面」など歯垢(プラーク)がつきやすいところに、きっちりと歯ブラシの毛先があたるように正しい歯磨きをしましょう。 歯周病を防ぐには、歯ブラシで歯垢をしっかり取り除くことです。

歯垢の残りやすいところ

あてはまる項目がある人は要注意!

  • 疲労やストレスをためている
  • 運動していない
  • 食生活が乱れがち
  • タバコを吸う
  • 十分に睡眠がとれていない

治ったと思っても
ケアを続けましょう

歯周病は歯を失う原因第1位です。 初期の歯周病は痛みがなく、静かに進行しているため、気がついた時には手遅れになってしまう可能性もあります。 歯茎から出血したら、まずは歯周病を疑いましょう。

歯科医院のクリーニング(歯石の除去)や歯科衛生士からの「正しいブラッシング」で出血が止まり、初期の歯周病は症状が収まる場合もあります。 しかし体の免疫や抵抗力が弱まると、歯周病が再発し進行することもあります。

  • 「ご自宅でのケア」
  • 「歯科医院でのクリーニング」
両方での歯のお手入れを実践し、継続して歯周病の予防を行いましょう。

歯茎からの出血を軽視せず、速やかにご相談ください。

歯茎からの出血は歯周病の可能性が高くお口の中の危険サインです。

歯周病が原因で、口臭や歯を失ってしまったりします。また虫歯や体の疾患が原因で出血していることもあるため、早めの治療をおすすめします。

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